理学療法 運動療法まとめ

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の原因部位の鑑別について

こんにちは。以前、ブログで上腕骨外側上顆炎のリハビリについて書いたので、今回はその中でも上腕骨外側上顆炎の痛みの部位の鑑別方法についてご紹介したいと思います。

 

 過去の記事はこちらです。

www.rehasaku.jp

 

関節内の痛みなのか、筋肉の痛みなのか、筋肉の痛みならどの筋肉が痛みの原因なのかがわかると治療も選択的かつ効率的に行えますね。

 

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上腕骨外側上顆炎(テニス肘

上腕骨外側上顆炎とは、肘関節の外側の疼痛を主訴とする頻度の高い疾患です。テニスの愛好家、手を使う作業をする方、パソコンを長時間使用される方などに多いとされている疾患です。本疾患は別名テニス肘とも呼ばれ、テニスプレーヤーの30〜50%が肘関節の外側に疼痛を経験しています。

近年テニスプレーヤーよりもデスクワワーカーの上腕骨外側上顆炎の病院受診が多くなっている印象です。

 

上腕骨外側上顆炎で痛みの出やすい部位

関節外

・短橈側手根伸筋(ECRB)

・長橈側手根伸筋(LEC)

・総指伸筋  など 

関節内

・滑膜炎

・滑膜ヒダの陥入

・輪状靭帯の断裂・狭窄

・関節包の断裂

 

鑑別方法

以下のテストを行います。

①Tomsenテスト

方法:肘伸展位・手関節背屈・手指屈曲に対して抵抗をかける

②中指伸展テスト

方法:肘伸展位・手関節背屈・中指伸展に対して抵抗をかける

③示指伸展テスト

方法:肘伸展位・手関節背屈・示指伸展に対して抵抗をかける

④手指伸展テスト

示指から小指の伸展にまとめて抵抗をかける

⑤フリンジインピンジメントテスト

肘伸展回内に抵抗をかける

 

鑑別例①

①Tomsenテスト 痛み増強

②中指伸展テスト 痛み増強

⬇︎

短橈側手根伸筋

 

鑑別例②

①Tomsenテスト 痛み増強

②示指伸展テスト 痛み増強

⬇︎

長橈側手根伸筋

 

鑑別例③

①Tomsenテスト 痛みなし

④手指伸展テスト 痛み増強

⬇︎

総指伸筋

 

鑑別例④

⑤フリンジインピンジメントテスト 痛み増強

⬇︎

滑膜ヒダ障害

橈骨神経

 

まとめ

今回は上腕骨外側上顆炎の痛みの部位の鑑別方法についてご紹介しました。

疼痛が慢性化していて滑膜ヒダ障害が疑われる症例は、リハビリでの改善は難しいです。関節内へのアプローチが必要となるのでお医者さんに相談するのが良いと思います。

治療の一助となれば幸いです。