理学療法 運動療法まとめ

妊娠中から産後の手首の痛み〜手根管症候群について〜

あなたは妊娠中もしくは産後に手の痛みやしびれで悩んでいませんか?

朝方に痛みが強いのでリウマチを疑い病院に行ったら「手根管症候群」と診断されたでしょうか?

お医者さんに診断されて初めて聞く「手根管症候群」ってなんだろう...

そう思ったあなたに分かるように手根管症候群についてお話していきます。

 

 

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 手根管症候群とは

中指と人差し指を中心にしびれや痛みが出ます。また薬指や親指にしびれが出ることもあります。手を振ることで楽になるのも特徴です。

 

どうしてしびれや痛みが出るの

手首には手根管というトンネルがあります。この手根管というトンネルの中には正中神経という神経と、指を動かす腱が通っています。

この正中神経が手根管というトンネル内で圧迫されるとしびれや痛みが出てしまいます。

 

妊娠中や産後に多くみられるのはなぜ

妊娠中や産後に多く見られる原因として、妊娠中の急激な体重の増加や「むくみ」があります。ほとんどの妊婦さんは多かれ少なかれ「むくみ」が存在すると言われています。妊娠中や産後に多く見られるのは「むくみ」により手根管の正中神経が圧迫されるからです。また女性ホルモンの乱れにより、腱(腱鞘)自体のむくみも原因となります。

 妊娠中の浮腫により手根管が腫脹し、正中神経が圧迫されることにより発症。1) 

手根管症候群が出やすい時期

多くは妊娠の後半に発症します。具体的には妊娠7ヶ月以降〜産後3ヶ月以内の発症が多くみられます。妊娠後期は、胎児に多くの栄養を供給する為に血管の拡張が生じむくみやすくなります。

 

手根管症候群はどのぐらいで治るの

 この痛みやしびれがどのぐらいで治るのかはすごく気になりますよね。

一般の手根管症候群の症例と比較して軽症なものが多いと言われています。妊娠中の手根管症候群はおよそ3ヶ月程度で改善されると言われています。

 

 妊娠中、産後の手根管症候群の特徴

一般の方の手根管症候群と比べて両側に症状が出る方が70-90%と多いのも特徴です。

 

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手根管症候群はどうするといいの

①パソコンやゲームなど手の使いすぎを控えましょう。

②重い物を持つのを控えましょう。

③塩分の採りすぎは控えましょう。 

④体重管理を行い栄養バランスの取れた食事や運動を心がけましょう。

⑤手首を冷やさないようにしましょう。

 

まとめ

妊娠中の手の痛みやしびれは、出産後ホルモンバランスの改善とともに消失することもよくあります。出産後も痛みが続くようであれば、整形外科や産婦人科で相談れれることを推奨します。

 

 

参考文献

 1)正岡直樹,早川康仁,他:妊娠に伴うマイナートラブルへの対応 手のしびれ,足のけいれん.周産期医学.2002;32;18-21